三中 信弘 (農環研,東京大院農学生命科学)
三中 信弘
杉山 久仁彦 (DWH主催/多摩美術大学造形表現学部非常勤講師)
菊澤 律子 (国立民族学博物館/総合研究大学院大学)
岩崎 渉 (東京大学大気海洋研究所)
存在物(オブジェクト)の多様性を研究対象とする体系学(systematics)は,生物はもとより, 言語・写本・様式・文化などさまざまな構築物を含むオブジェクトに適用できる普遍性をもつ. オブジェクトの多様性を理解しようとするこれまでの試みの中で, さまざまな分類チャートや系統ダイアグラムが用いられてきた.それらを図象学的に見直すことにより, 一般体系学におけるグラフィック・ツール(チェイン,ツリー,ネットワークなど) のもつ意義に光が当たる.これらのグラフィック・ツールは, 進化するオブジェクトの分類構造と系統関係を考察するための指針を示唆する可能性を秘めている. 今回のシンポジウムでは,データ可視化と情報グラフィクスにも通じるこのテーマをめぐって, 一般体系学・デザイン論・歴史言語学・バイオインフォマティクスの観点から講演と議論を深めることを目的とする.